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世界最大のジャズ・イベント、モントルー・ジャズ・フェスティバルの完全ガイド・サイトです。

モントルー・ノートHEADLINE


~ 最後に ~


現在のモントルー・ジャズ・フェスティバルは、名前こそ”ジャズ・フェスティバル”となっているものの、実際はジャズのプログラムというのはかなり少なくなっています。特にフォー・ビートのジャズ、アコースティックなジャズを愛するファンにとってはちょっと寂しく感じるかも知れません。
実際、パンフレットを見てもロック、ポップス、サンバ、レゲエその他その他、多岐に渡って様々なジャンルの音楽が盛り込まれていて、さながら「ワールド・ミュージック・フェスティバル」と言っても良いくらいです。

フェスティバルの規模が段々大きくなり来客数もこれだけ増えてくると、やはりジャズというマイナーな音楽?だけではイヴェントを支えきれなくなってくるのでしょうか?

純粋なジャズ・フェスとして始まったモントルーが、大掛かりなものになるにつれてジャズのプログラムを少なくしざるを得なかった....というのは何とも皮肉な感じもしますが、ま、しかし、それも時代の流れなのかも知れません。

ファンもファンで、特にジャンルにとらわれる事もなしに”モントルーが提供するその年のグッド・ミュージック”を屈託なく楽しんでいるようです。赤ちゃんをベビー・カーに乗せた若い夫婦が木陰で涼みながら野外のコンサートを気持ちよさそうに聴いている姿を見ると、私も思わず「これで良いのダ」と思ってしまいます。



あまり知られていないようですが、最近のモントルー・ジャズ・フェスティバルは、ホテルのロビーやちょっとした空間を使用して、若いアマチュア・ミュージシャンを対象に各セミナーやコンペテイションを開催しています。

また今年は日本をはじめ、世界各地のリゾート地と音楽的友好を深めたり、企画強化に力を注いでいます。
こうした若手ミュージシャンの育成や、本家モントルーの持つ知識とノウハウを惜しむことなく他国に公開するという姿勢は、とても素晴らしい事だと思います。

モントルー・ジャズ・フェスティバルのプロデューサー、クロード・ノブス氏をはじめ主要スタッフもかなり高年齢化が進んでいると推察しますが、こうしたポリシーがある限り、このイヴェントはなくなる事はないと感じました。

特に自分でライブをやっている人やその関係者の方は、やはり一度はこの世界最大のジャズ・フェスティバルを見て体験する事をお勧めします。きっと何かを感じる事が出来ることでしょう。






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