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ニュ−・ディスク & トピックス


しなやかに、そして大胆に、三人の名手が綴る絶妙な
ソロとアンサンブル!

日本ジャズシーンの最高峰、峰厚介(ts)、渋谷毅(p)、
林栄一(as)が醸し出す濃密なイマジネーションの世界!

Rendezvous
Kohsuke Mine Meets Takeshi Shibuya
Eiichi Hayashi

ランデヴー
峰厚介ミーツ渋谷毅&林栄一


2004/5-26発売  VAGM-1003  \2.857(税抜)/¥3.000(税込) 
CD/SACDハイブリッド仕様

   
     
▲レコーディング風景より(写真提供:望月由美プロデューサー)

●2サックス+ピアノというユニークな編成のトリオ・アルバムが登場!

音楽を知り尽くし、ジャズ心あふれるマスター・ミュージシャンだからこそ成し得たユニークな編成で、楽器の個性を鮮烈に浮かび上がらせながら快適にスイングする傑作!

●峰厚介ミーツ渋谷毅&林栄一
峰、渋谷、林の三人は渋谷毅オーケストラの主要メンバーであり、ライブ・シーンではいつも身近にいる極く親しい間柄ですが、三人だけのレコーディングは本作が初めてのことで、とても新鮮な出会いでもありました。本作ではこの新鮮な気分を作品に反映させ、三者対等な立場でお互いに刺激しあいながら、未知の世界への挑戦が展開されています。

●ビューティフルなメロディが次々に醸し出される
卓越した技巧に裏付けられた三人が、三者三様の音色の温もりを発散させながら大らかに歌い上げ、どこを切ってもメロディックな音楽が繰り広げられています。

●21世紀サックス・バトル史の新たな1ページを切り開く
アル&ズート、コルトレーン&ロリンズ、マクリーン&ジェンキンスetc.....脈々と続いてきたサックス・バトルの歴史は、まさにジャズの醍醐味。ここでの峰厚介と林は2曲、無伴奏サックス・バトルを展開、バトル史に大きな1ページを刻んだ。「エレン・デビット」ではロマンティックに唄い上げながらも、きりっと辛口のバラードを、そして「オレオ」では長いカデンツア・チェイスの後、イン・テンポで痛快バトルを展開、お互いに秘術を尽くし丁々発止と掛け合うバトルは昨今なかなか聴けない名演。ここに重量級サックス・コンビの誕生!

●究極のバラード・メドレー
ノーマン・グランツの時代から定番のバラード・メロディ、林のアルトが熱く謳い、峰がほのぼのとしたウオーム・サウンドで語りかけ、渋谷のピアノが静寂の世界へ誘う。

●演奏曲について
クルト・ワイルやB・ストレイホーン、C・ヘイデン、J・ルイス等の名曲を胸に染み入るように優しく謳い上げ、各人のオリジナルで三人のパーソナルな世界をより鮮明に描ききっています。

●DSDダイレクト・レコーディング
DSD(1bitデジタル録音方式)により、峰、林のサックスの息使いが生き生きと、渋谷のピアノの響きが粒立ち良く収録、高音質を追及するオーディオ・ファンにも注目していただきたい逸品です!
(『Rendezvous』プレスリリース原稿より

      

◆メンバー: 峰 厚介(ts) 渋谷 毅(p) 林 栄一(as)
演 奏 曲
1.Lost In The Stars
●作曲者はクルト・ワイル、三文オペラの中で演奏されている隠れた名曲。聴くものの心を静かに打つ。3人での演奏。

2.Ellen David 
●作曲者はチャーリー・ヘイデン。峰厚介(ts)、林(as)の2管デュオ。二人が優しく語り合い、泣き、ささやく凝縮した2管のバラード。サックスの魅力が発揮されている。

3.Song For
●作曲者は林栄一。本作レコーディングのために書いた新曲。なんとなく心にしみいるような曲です。3人での演奏。
4.Oleo
●S・ロリンズの曲。この曲も2管のみ。峰厚介(ts)、林(as)が余裕たっぷり、悠々と2管の会話を楽しむ痛快サックス・マドネス。アル&ズート、ロリンズとコルトレーン、マクリーンとジエンキンスetc.......バトル史の一ページが開いた。

5.Ballad Medley
●渋谷のピアノをバックに林(as)、峰(ts)が一曲づつソロをとり、最後に渋谷がピアノ・ソロで一曲。Lover Manは林のアルト・ソロ、続いて峰厚介のオリジナルでAfter The Check Outを峰がテナーでソロを、最後に渋谷がA Flower Is A Lovesome Thingをしっとりと弾き、バラード・メドレーを閉じる。
6.My Ship
●一曲目と同じクルト・ワイルの曲で「レディ・イン・ザ・ダーク」の中の挿入歌。マイルス&ギルの名演以来、多くのミュージシャンが演奏している曲に新たな名演が加わった。3人での演奏。
7.Kai
●作曲者は林栄一(as)。この曲も本作レコーディングのために書き下ろした新曲。林が一番可愛がっている猫の名前がタイトルに。文字通り、快調、快演。3人での演奏。
8.My Old Dream
●作曲者は渋谷毅。1977年の作品『クック・ノート』ではピアノ・トリオが演奏されていたが、ここでは2管+渋谷毅という編成。
9.Mr.Monster
●作曲者は峰厚介。1994年に峰厚介と菊池雅章の「DUO」で初録音以来、峰の代表作。今回は2管のハーモニーを活かしたどっしりと重厚、しかも流麗なスイング感に溢れ、アルバムの締めくくりにふさわしい演奏。
10.Love Me

●作曲者はジョン・ルイス。渋谷のピアノ・ソロでアルバムの余韻をかみしめながら幕を閉じる、といった味わい深い演奏。                   
プロデュサー:望月由美